『イギリス・ミドルクラスの世界』

岩間俊彦『イギリス・ミドルクラスの世界』(ミネルヴァ書房、2008)
いただきもの。

■ぼくが仙台に着任したのは、いまから14年前の1994年1月だった。もっとも、正確には、1993年9月に諸般の事情で併任で着任している。つまりぼくは4ヶ月間「助手兼助教授」という恐るべきステイタスを享受していたことになるが、それはまた別の話。そして直後の1994年4月、大学院修士課程に入学してきたのが岩間くんだった。指導教員は(当然)坂巻清さんだったが、なぜかぼくが副指導教員の任にあたることになった。当時まだ若造で生意気だったぼくにムチャクチャいわれ、岩間くんも相当苦労したことだろう。それでも彼は順調に(?)リーズに留学し、博士論文を仕上げ、東京都立大学(現・首大)に就職し、このたび博士論文を日本語で刊行した。いやはや、時はすぎゆくものであり、年はとるものである。
昔話はおいておき、まずはともあれ本書の刊行を喜びたい。
■本書は、18世紀末から19世紀なかばのハリファクスにおけるミドルクラスの特徴について、

  • 「都市史」という枠組を(意図的に?)もちいたうえで、
  • 各種資料を博捜し、そこから得られたデータをもちいてデータベースを構築し、それにもとづいてアーギュメントを展開するなかで、
  • 社会経済状況、政治活動、公共制度における行動という3つの側面から分析する

ことを意図している。なかなかの力業だね、岩間くん。