『個人の連帯』

近藤康史『個人の連帯』(勁草書房、2008)
おすすめ。

■快著『左派の挑戦』(木鐸社、2001)の著者・近藤さんの第二作は、「アイディアの政治」・「フレーミング」・「パス(経路)形成」などをキーワードにもちいてイギリス・ブレア政治を読みとく、これまた快著。
■頁を繰ると

  • ブレアは「平等vs.不平等」という政治的対立軸を「包摂vs.排除」に置換した。
  • また、福祉国家の課題を「積極的貧困予防」あるいは「投資による機会平等」においた。
  • さらに、この福祉国家の存在理由を「リスクの集団的管理」にもとめた。
  • その際のキー概念は「社会契約」にもとめられる。

といった「目からウロコ」の指摘が満載の、まことインフォマティヴな一冊であることに気づくだろう。ヨーロッパ社会民主主義の比較にまで開かれている視野の広さも印象的だし。