『階層化する社会意識』

吉川徹編『階層化する社会意識』(勁草書房、2007)
いただきもの(徳田さん、また・また・また・またサンクス)。
社会学者メルヴィン・コーンと心理学者カルミ・スクーラーによって始められた「職業とパーソナリティ研究」の詳細かつ充実した解説書。
■「職業とパーソナリティ研究」の所説は

  • 個人の所属階層とパーソナリティのあいだには【上位階層は「セルフディレクション(self direction、自律性)」がつよく、下位階層は「同調性」がつよい】という相関関係がある。
  • 共分散構造方程式モデルをもちいると、この相関関係は【所属階層がパーソナリティを規定し、パーソナリティが階層を規定する】という相互因果関係であることがわかる。つまり、たとえば、上流の人はセルフディレクションが強く、また、セルフディレクションが強い人は上流になりやすい。
  • この相互因果関係において【階層とパーソナリティをつなぐのは、職業と学歴である】。つまり、たとえば、上流の人はセルフディレクションを発揮しうる教育と職業の機会を得やすく、また、セルフディレクションが強い人は、教育と職業という機会をもちいて上流になりやすい。

という感じに要約できるだろうか。なーるほど。