『入門政治経済学方法論』

清水和巳&河野勝編『入門政治経済学方法論』(東洋経済新報社、2008)
おすすめ。
■ものすご〜〜〜く割切っていうと【スタンダードな経済学の手法をもちいた政治研究】を意味する(本当か?)政治経済学について、統計、シミュレーション、実験、モデル化、事例研究、世論調査、あるいは規範分析といった方法論を解説する書。「入門」と銘打っているからには初心者むけなのだろうが、それにしては結構つっこんだ話が満載で、じつにグッドな企画である。とりわけ対話形式ですすめられる第0章「政治経済学方法論のために」が、アヤシくて秀逸。
■それにしても、かつては「政治経済学」といえば、ケネーやスミスやリカードマルクスや、総じて限界革命【以前】の経済学のことを意味したものだが、それが今では限界革命【以後】の経済学(=スタンダードな経済学)をもちいた政治学をさすようになったわけだ。まこと「めぐる〜〜め〜ぐる〜〜よ、じだい〜〜はめぐる〜〜〜」である。