フランス滞在9日目

8月25日(月)
レンヌのバスやメトロの利用者にとって月曜日朝のお楽しみといえば、なにやら集団をなす黒服の男性たち……そう、検札官である。週間乗り放題パスの有効期限が日曜日夜で切れるためか、月曜日の午前中はかなりの確率で検札に出会う。ちなみに今日の昼のメトロ・レンヌ駅では、警察官が検札に立ち会っていた。一体なにがおこるんだろうか……とワクワクしつつ、ぼくがそそくさとその場を立ち去ったことはいうまでもないだろう。
こんな愉快なメトロやバスについて書きたいことはたくさんあるのだが、それは明日にでも回し、今日の昼にADIVで出会った、ほんのちょっとしたトラブルについて書き付けておきたい。11時30分に昼食に出かける前に資料を3箱予約し、13時に戻っておもむろに交付窓口に出向いたところ、まだ届いてないというではないか。拙いフランス語で事情を聞いてみると、

  • パソコン端末で資料を請求すると、交付窓口にある印刷機から、請求した利用者の名前や請求番号が記された交付請求カードが印刷されて出てくるんだ。
  • 交付担当の係員は、このカードを30分ごとに取りまとめ、資料保管庫にとりに行くわけさ。
  • ところが、たまにこの大切な印刷機が故障することがあるんだよね、これが。
  • そうすると、カードが全然印刷されないわけだから、当然、係員は請求がなかったものと考えてなにもしないでしょ。
  • たまたま誰かが「まだこないんですか?」と問い合わせれば、「あれ?」ということになって印刷機の故障がわかるんだけどね。
  • 今回は、このケースが生じたのでした。でも、故障がわかってさっき直して印刷したから、ちょっと待っててね。

ということらしい。さすがはフランスのメカ&システム、ここでも「見た目第1、実用性第2」の原則が息づいていて見事である。なお、ADIVの係員は親切なので、特別にぼくのためだけに資料保管庫に出かけて交付してくれたのだった。
というわけで、フランスでは、とくに機械化されている部分について、なにがおこるかわからない。ちなみに(ADIVの名誉のために付言しておくと)印刷機の故障なんてまだ良いほうで、以前出かけた別の県文書館なんて、印刷機の給紙切れのせいで資料交付がとまり……って、これは人災か。そして、一応先進国のフランスゆえいろいろと機械化が進んでいるので、ぼくらは予防策を考えながら行動しなければならない。
ぼくは、というと、ぼくの予防策は、とにかく「なるべく早く行動する」というものだ。トラブルが起こっても、早めに行動しておけば、リカバリーがある程度可能な時間が残っているはずだからだね。これが期限ギリギリになってから重い腰を上げて……という習性だと、修正(掛詞)が効かない。そんなわけで、ぼくはフランス出張に際しては、とにかくついた翌日の朝一番で行動を開始、なるべく前倒しでしごとをすることにしている。時差ボケと疲労で(いつも以上に)ボケているが、背に腹は代えられないし。
まあ、こうして無理をしていると、大体一週間ぐらいで疲労がたまり、調子を崩すことになっている。今回もその例に漏れず日曜日朝から胃腸の調子がすこぶる悪い……のだが、今日は旧知の元花屋ミシェルに夕食を呼ばれている以上、行かねばなるまいて。
今日の教訓:フランスでは、早起きは百万文の得。