フランス滞在19日目

9月4日(木)
3週間のフランス滞在もそろそろ終わりに近づき、ADIVでしごとできるのも今日と明日の2日だけとなった。しごと(=写真撮影)は思ったよりも進んだが、それでもまだまだ参照=撮影するべき資料が山ほど残っていることに気づいて愕然とする。来春に再訪する必要性は100%、というところだろう。
今日も例によって8時30分のADIV開館にあわせるべく8時13分Villejean発のバス16号線に乗る……と、これまではガラガラだった車内がけっこう混んでるじゃないか。なんだろう、と思ったら、ESC-Rennes(レンヌ高等商業学院、ちなみに英語では「レンヌ・ビジネススクール」と名乗っている)の学生たちだった。ADIVの隣には丸い窓に丸いシルエットのへんてこりんな建物があるが、これがESC-Rennesという、大学水準に相当する半官半民の学校だ。どうも、ここの新学期が始まったらしい。
ESCは(正確なことは調べてないのでわからないが)商工会議所をはじめとする実業界のサポートのもとに各地に設置されているエリートビジネスパーソン養成機関だ。その最高峰はパリにあるHEC(商業高等研究学院)というグランゼコールだが、ここを卒業すると即効でそれなりの地位が期待できるところが恐ろしい。おそらく各地にあるESCについても、HECほどではないと思うが、それなりのご利益(りやく)があるのだろう。
そういえば、昨晩夕食によばれて知人の家に向かう途中市役所前広場を通りかかったら、へんな化粧をしてゴミ袋をかぶった若者の一団に出会ったことを思い出した。これは高校や大学などの新入生歓迎行事(へんなの)だが、頬に「PDG」とか「HEC」とか落書きしてあったことからして、彼らはきっとESC-Rennesの一年生だったのだろう。「超学歴社会」というフランスの特質に思いをはせつつ、彼らの将来に幸多かりきことを祈った……が、バスの中ではもう少し静かにせんかい、君たち。
今日の教訓:若いって、いいなあ。