フランス滞在8日目

2月8日(日)
一週間分の洗濯と、木曜日のセミナーの読上げ原稿の作成で日が暮れた一日。慣れないフランス語で文章を書いてメチャクチャ疲れたし、なんにもしていないので、今日はこれまで。

そういえば、先日お知らせした「反ペクレス改革・国際アピール」の日本語版のページが出来た。賛同なさる向きは、ぜひ署名していただきたい。ちなみに高等教育担当大臣ヴァレリ・ペクレスValerie Pecresseは某所で「この大学改革は、日本の大学改革政策にインスパイヤされたものだ」と語ったという噂がある。本当だとしたら、かつてジャン・マリ・ルペンJean-Marie Le Penに絶賛された移民規制政策といい、日本は世界各地にトンデモな政策をいくつも輸出しているのかもしれない。
えーい、ついでに書くと、ペクレスは、来年実施されるイル・ド・フランスIle-de-France地域圏議会選挙の与党UMP候補者リスト第1位(当選すれば議長の地位が約束される)の座をライバルであるロジェ・カルチRoger Karoutchi議会政策担当政務次官と争っており、「改革に成功すれば勝ち、失敗すれば負け」と噂されているので、かなーり必死である。なんたってこの地域圏はパリを含むフランス最大の地域圏であり、そこの議会の議長になったら、うまくすれば……という感じなのである。
そんなわけで気合が入っているペクレス。つい先日は新設されたストラスブールStrasbourg大学の開学記念式典に来賓として出席しようとしたら大規模な反改革デモに遭遇し、式典にもぐりこむのに成功したデモ参加者から来賓挨拶にブーイングを浴びた。しかしペクレスもさるもの、その夜の人気TV番組「グラン・ジュルナルGrand Journal」にゲストとして出演し、ストラスブールのニュースを笑顔でみるかと思えば、観客の一部(反改革派の学生)から叱責されても顔色ひとつ変えなかった。
ついでのついでに書くと、ライバルのカルチとの戦いは党内予備選挙で決まるらしいが、カルチもカルチでさるもの。つい先日、同性愛者であることをフランスの現職大臣(正式には政務次官)として初めて公表したが、この時期のカミングアウトは、都市部であるイル・ド・フランス地域圏に比較的多い「ブルジョワボヘミアンbo-bo」(高学歴、高収入、リベラル)たちからの支持をとりつけるためじゃないかと噂されている。
うーむ、どこかの日出ずる国の政治家とは、ずいぶんと役者が違うものだ……もちろん良いか悪いかは別として、だが。