フランス滞在12日目

2月12日(木)
昨日のセミナーは、正式には「レンヌ第2大学大学院修士課程・19世紀史研究セミナー」。これが、報告45分に対して質疑応答が一時間以上。質疑応答の時間が始まると、いきなり主催者であるジャン・ルビアンが「ぼくは質問が7つあるけど、ここはとりあえず学生諸君の質問を優先するべきだろうね、やっぱり」というと、セミナーを共催するピエール・カリラコーエンPierre Karila-Cohen(同大准教授、現代史、博士論文は『世論を気にする国家』としてレンヌ大学出版会から去年出版)が「いや、ぼくも質問が7つあるんだけどさ、まっ、いいか」と反応し、それでもって

といった、とてもぼくの手には負えそうもない質問が、あちらこちらから、それも超早口のフランス語(当たり前か)でとんでくる。
終わって、はあっ。
今日は、無事にセミナーも終えたので、あとはのんびりとADIVで資料を繰る日々となるだろう、と思ってしごとをしていたら、ADIV副館長にしてブルターニュ歴史学考古学協会SHAB会長であり、昨日のセミナーの場所を手配してくれたブリュノ・イスブレBruno Isbledが昼食のお誘いに来る。職員食堂で、

  • 日本史における宗教意識の位置づけは?
  • 日本では、日本版『記憶の場』プロジェクトはないのか?
  • 日本には「文化遺産」という概念が根付きにくいと聞くが、それはなぜか?

といった質問に(一時間以上も)答えつつ、ランチをごちそうになる。
食べおわって、はあっ。
それにしても感心するのは、彼らの飽くことなき好奇心である。

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なお、写真は、レンヌ第2大学歴史学科とChamps Libresが共催する連続公開講演会「歴史との出会い」のプログラム。今度の土曜日にはジャンマリー・ルガルJean-Marie Le Gall(同大教授、近世史)の講演「ルネサンス期における人文主義(ユマニスム)と人文主義者」があるので、聞きに行く予定。
ちなみに、写真をよ〜〜〜くみると、最終回はジャンピエール・ドリュモーJean-Pierre Delumeau「日本における2つの中世」(4月11日)であることがわかる、かもしれない(たぶんムリだけど)。彼は、名前からわかるとおり、何冊も日本語訳がある宗教史の大家ジャン・ドリュモーJean Delumeauの子息にして同大教授(中世史)。しかし、たしか専門は中世イタリア史だったはずなのだが……。