ディジョン滞在2日目

1月26日(火)
そういえば近況報告をするのを忘れていた。

  • 科研の一年目の中間報告は「近代フランス地方行政システムの実質的制度化プロセス・研究史と資料(1)――イル・エ・ヴィレヌ県(PDFファイルなのでご注意)」(東北大学TERGディスカッション・ペーパー248、2009)として発表した。今年は要するに「(2)――コート・ドール県」をまとめるという作業になるわけだ。
  • 数年前から予告していた『なんでぼくらは選挙に行かなきゃならないんですか、または合理的選択論の憂鬱』(仮題)は、人知を超えた理由により、タイトルも版元も版型も価格もかわり、大幅に加筆したうえで、春に刊行予定。しかも、加筆部分は、諸般の事情=大人の事情により、なんと

   ラノベ仕立て
   となった。コワいもの見たさの諸賢は、ぜひ春を待たれたし。書店店頭でお目にかかりませう。

そんなこんなで、地味で堅実でクソ実証主義的な歴史学界への復帰を目指すはずが、ラノベ作家への道をたどってしまったとは……これも日頃の行いのなせる業だろうか。うーむ、ホイジンガが「中世の秋」を想起したここディジョンで「人生の秋」に想いをはせるという営みが冗談にならなくなりつつある、悲しき46才の初春である。おまけに寒波だし。

【追記】この写真がステキなADCOの閲覧室。奥に四代のブルゴーニュ公の肖像画。その下に暖炉があり、その前の床に(写真ではみえないが)モーツアルトにささげられた石版がはめこまれている。ちなみに暖炉の前が(気分だけでも暖かいので)ぼくの指定席。