ディジョン滞在6日目

1月30日(土)
(1)今日は文書館も休みだし、ノンビリと一日をすごすことにする。どっちみち、ときどき雪が舞う(たぶん)真冬日なので、なにもしないが吉なのである。ちなみに、今朝、国鉄ディジョン駅まで来週末のランス滞在用の切符を買いに行ったら、道路は昨日ふった雪が凍りついてツルツルだった。
(2)そんなわけで、宿であれこれ読書する一日となったが、たまには歴史関係学術書以外の本をについて話すことにしたい。

ANA connexion」システムを使うと、成田空港で面倒な行列を一切避けられるというメリットがある代わりに、ダイレクトに(つまり仙台・成田便をおりるとすぐに専用出国手続窓口があり、そこを出ると直で)待合室にすすむので、時間をつぶすのに苦労する。成田着が9:30ごろ、成田発は大抵11:50なので、たっぷり2時間はあるわけだが、この動線にはなんにもないからだ。ANAラウンジに入れる身分でもないので、大抵はサテライトにある喫茶店に陣取り、キオスクで本を買って、ボーっと読みふけることになる。
キオスクで伊坂幸太郎の文庫本が目についたので、何冊か買って滞仏のお供にする。伊坂はわが職場(正確には法学部)の出身ということでなんとなく(一方的な)親近感があるし、文章にそこはかとない知性が感じられるし、どことなくハートウォーミングなので、小説にまったく関心がないぼくにしては珍しく、目についたら(ただし文庫だけだが)買うようにしている。
今回は『チルドレン』所収の「チルドレンII」が収穫。内容に触れるつもりはないが、一児の父であるぼくとしては、なんというか「カッコよーせにゃいかんがや」と思わされた読書経験となった。ちなみに同編のエンディングでおもわず涙したのは、先日とうとう30年来の念願だったOvation Legend 1651を大枚払って入手したせいだろうか。もっともLegend 1651を購入した理由は、3月にある娘の小学校の卒業式(娘はまだ4年なので、卒業するわけではないが)の来賓代表挨拶で、PTA会長として一発カマしたい、というフラチなものである。
(3)そういえば、今回パリはシャルルドゴール空港の荷物受取場で、はじめて「VIP」というタグがついたスーツケースをみた。「first class」というタグがついたスーツケースも結構あったし、ホントに日本は不況なのか? 
おまけに、ANAはエコノミークラスにかぎって新聞提供をやめた(知らずにゲットしようとして「お客さま……」と止められたのはワタクシです、はい)し、飛行機にのると「資本」の2文字を想起するのは、独りぼくだけだろうか。