ディジョン滞在21日目

2月14日(日)
レンヌからディジョンに戻ってきた。やはり結構気温差があり、寒くて頭が働かん。
で、レンヌであるが、2点だけ。
(1)ルノー・モリユのセミナーは、メチャクチャおもしろかった。

  • まずもって、人口30万人という地方都市にある大学で開催される歴史学関係セミナーで30人以上も参加者が集まるのには、驚かされた。
  • モリユのプレゼンは、先述した本に関する、とりわけ資料収集と方法論に関する話が中心で、これまた驚かされた。フランス人フランス史研究者は(パリの一部の大学者を除いて)クソ実証主義者が多く、あまり方法論には触れないという印象が強かったからだ。ところがモリユのプレゼンではリュック・ボルタンスキ(Luc Boltanski)、ピエール・ブルデュー(Pierre Bourdieu)、アーヴィング・ゴフマン(Irving Goffman)、ピーター・サーリンズ(Peter Sahlins)などなど、哲学者やら人類学者やら社会学者やらの名前が次々にとびだし、「へー」という感じ。
  • その後の議論でも、方法論をめぐって、けっこう熱いディスカッションとなった。やるじゃん、きみたち。

(2)セミナー終了後は懇親を兼ねた夕食会となった。

  • ここで(まったく非学術的な意味で)驚かされたのが、セミナーにも参加した、レンヌ第2大学教授フィリップ・アモン(Philippe Hamon)。アモンといえば、フランス近世財政史・国制史の大立者として知られているが、外見はボサボサ頭&くたびれたセーター&よれよれのズボン。
  • しかも、だ。最初こそマジメに歴史の話をしていたが、ワインがまわるにつれて「ぼくはタイタニック号について調べるのが趣味でねえ。だれが乗ってたかについて、こつこつとチェックしてるんだ。ちなみにタイタニック号に関する映画はほとんどみていて、デカプーとケイト・ウインスレットのヤツも、きみたち知ってるか、じつはさ……」だと。うーむ、なんてサンパなやつ。
  • ちなみにぼくは、4時間に及ぶ夕食会の途中で集中力を失い、周囲がなにを言ってるか、まったくわからなくなった。ぷつっと糸が切れる感じ、といえば、わかっていただけるだろうか……疲れた。