ディジョン滞在30日目

2月23日(火)
午前中一杯をつぶし、どうにか予定していた231箱を開けおわった。疲れた。正確な数は宿に戻ってみないとわからないが、たぶん2万枚以上は撮影したんじゃないか? あと3日半残っているので、コワいもの見たさで「市町村議会選挙・問題事例(1831-1944)」を少しつぶしておくことにしよう。
ちなみに昼には、ロラン・レノー氏の計らいで資料保存庫(depot)をみせてもらうことになっている。正確には保存庫見学ツアーに混ぜてもらうのだが、中近世の資料所蔵には定評のあるADCOだけに、ちょっと楽しみである……が、朝の雨から一転して青空がのぞきはじめたディジョンの空模様とは反対に、ぼくの心は「フランス名物」のせいで曇るばかり。「フランス名物」といえば、そう、いうまでもなく、
ストライキ
である。
なんと、空港管制官が今朝から土曜日までストに入ったのだ。
マジかよ!!
あのお、ぼく、土曜日のフライトで帰国するんですが……。


フランスでは、ストの季節は秋と相場が決まっているのだが、ここのところストが多い。たとえば、数日前から石油精製大手であるトータルTotalの製油所労働者がストに入り、ガソリンの備蓄は大丈夫かと騒ぎになっている(もっともぼくは車を運転しないので、個人的には大勢に影響ない)。
なぜこんな時期に?、というと、色々と個別業界の理由はあるが、最大の理由は選挙が近いということだろう。3月はじめには地域圏議会選挙があるので、支持率低下にあえいでいる現・サルコジ政権としては、労働者に恩(=コビ)を売っておく必要がある。そして、そのことを見越した労働組合が積極的にストライキに出ているという構図である。構図はわかるが、しかし、うーむ。
【追記】
ADCO資料保存庫見学ツアーは、結構おもしろかった。ちなみに、ツアーに同行してくださったADCOの副館長は、アーキヴィストの登竜門・古文書学校(Ecole des chartes)を卒業してから10年たってないという、じつにうら若き女性(なのに苗字が「ギャルソン」さん)で、先日おじゃましたブリュノ・レティフのパートナーであるマノンマニ・レティフ(マルヌ県文書館副館長&ランス分館長)の知人だということが判明した。「ブリュノ・イスブレッドさん(ADIV副館長)も知ってますよ」という言葉に、おもわず驚愕。「アーキヴィストの世界は狭いんです」という言葉に、おもわず納得。さすがエリート社会・フランスである。