ディジョン滞在19日目

8月14日(土)
滞仏中の「一週間最大の行事」といえば、それは洗濯である。一週間分の洗濯物を持ってコインランドリーにゆき、とにかく洗う。ディジョンにはあまりコインランドリーがないのだが、市場(Halles)横の細い路地沿いに一軒。朝7時からやっているので、7時と同時にとびこみ(というか、ブザーをおしてドアを開けてもらい)、本を読みながら待つこと(途中で洗濯機から乾燥機にうつしかえる手間はあるが)約1時間で、乾燥機のせいで心なしかひとまわり縮みながらも、一応きれいになった服が出てくる、というしかけである。
今日も7時ちょっと前に市場のわきをコインランドリーの方向に向かっていたら、横から日本語で「こんにちわ」の声。市場に日本食品と日本料理のスタンドを出している日本人女性が、カフェのテラスでコーヒーを飲みながら市場の販売開始(7時30分)をまっているのだった。


先週土曜日のこと。駅で切符を買ってから7時にコインランドリーに行き、洗濯を終えて宿に戻る際に市場のなかをつっきっていたら、なんと日本食が並んでいるスタンドがある。名前は「maki-maki」。スタンドにいた女性に「ヴ・ゼト・ジャポネーズ(日本の方ですか)?」と聞いたら「ウイ」という答。そりゃそうだろう。「Yakitori」、「Sushi」、「Tempura」、「Bento」あたりは想定内なれど、「Yaki-udon」から「Okonomi-yaki」、さらには「Yasai-itame」という、ほとんど想定外の光景がくりひろげられているのだから。
ちょいと立ち話したら、2年前に語学留学でディジョンに来て、その後(のことはよく聞かなかったが、就労ビザをゲットして)パン屋の手伝いを経たあと、知人のベトナム人とスタンドの設置権を買い、折半して店を開いている、とのこと。ちなみに市場は火・金・土の週3回開催だが、「これ全部をひとりで作るんじゃ、前の晩は徹夜じゃないんですか?」と聞いたら「結構そうですね」という返事。ウーム、素晴らしきバイタリティに脱帽。


その彼女と会ったという今朝の一幕だった。


ディジョンで真っ当な日本食に飢えた場合は、ぜひ「maki-maki」にどうぞ。市場の建物の真ん中あたりに日の丸がひるがえったスタンドがあるので、すぐわかるはずだ。