ディジョン滞在22日目

8月17日(火)
ようやく低気圧も去り、太陽が出てきた……がADCOでの「落穂ひろい」は、あいからわず「一粒の麦」も見つからないまま時間がたってゆく。このままだと、まず資料系列Oは一粒もないな、きっと。


そんなわけで、閑話休題。現在フランス地方都市ではトラム(路面電車)ブームが続いている。ここディジョンも例外ではなく、2013年度に2路線を同時に導入することを目標として、準備のための工事が始まっている。もっとも、両路線とも中心街を迂回することが予定されているため、観光客や中心街住民にとってはメリットがないような気がしないでもない。


それにしても、トラムである。これまでぼくが訪問した地方都市だけでも、ナント・カン・ルーアン・オルレアン(および来週訪問するモンペリエ)にはトラムがあり、ルマン(ぼくの訪問後に完成して運行開始)・アンジェ・トゥール・ランスでも建設が進められている。ちなみにわがホームタウン・レンヌは、トラムではなくメトロ(地下鉄)を選択した。


ここで興味深いのは、

  • トラムかメトロか。
  • トラムの場合、中心街を通るか否か。

である。


まず第2の点についていうと、ぼくがわりとよく知っているトラム(開通予定含む)のうち、カン・オルレアン・ランスは中心街を通り、ディジョンは迂回している。この差は、中心街が第一次/第二次世界大戦で破壊されたか否かが大きな要因になっている。ディジョンは戦禍を受けていないのに対して、ランスは第一次世界大戦で、カン・オルレアンは第二次世界大戦で、おのおの壊滅的な打撃を受けている。その結果、戦後になってある程度広い、すなわちトラムを通しうる道路が建設されたわけだ……と思うが、ホントか?


それじゃ第1の点に戻って、なんでレンヌだけメトロなのか、というと、これまた大戦の影響が大きいらしい。レンヌの中心街も両大戦の戦火を逃れ、その結果、細い道が残った。この場合、選択肢は

  • トラムにして中心街を迂回するか。
  • メトロにして中心街を通すか。

になる。そして、レンヌは第2の選択肢を選択した。もちろん建設費用が膨大になることは覚悟のうえ……だったんだろうか、ホントに?


……なんてことを書いていたら、もうすぐ12万ヒット(一回リセットしたから、いつからなのかはわからないが)であることに気付いた。12万回目を踏んだ方には、記念品として拙著『ライブ・合理的選択論』(著者サイン入り)を差上げますので、スクリーンショットを添えてご連絡ください(って、自分だったりして)。