【3/23】NHK仙台放送局ラジオ・宮城県内版ニュース。

最近は、テレビだと内職ができないので、ラジオを愛用している。今回の震災でひさびさに引っ張り出した、ふるい乾電池式の小さなラジオである。
3月23日の朝、そのラジオで県内ニュース(仙台放送局製作)を聞いていたときのこと。沿岸部(市町村名は失念)の、避難所になっている学校で卒業式が挙行され、自らも被災者である卒業生たちが、避難者の皆さんに「ふるさと」を歌って励ました、というニュースになった。ところが、前半の、大略「沿岸部(市町村名は失念)の、避難所になっている学校で卒業式が挙行され」が終わったところで音声が途絶えてしまったではないか。

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あれ、緊急地震速報か?、仙台放送局が停電か?、どうしたんだ?、などと不思議がっていたら、数秒たってから放送が再開された。つまり後半の、大略「自らも被災者である卒業生たちが、避難者の皆さんに『ふるさと』を歌って励ました」という部分が読み上げられたわけである。しかし、声は震え、明らかにアナウンサー(初老の男性)が泣いているのがわかる。
つまり、さっきの音声途絶は、彼が絶句していたからなのだった。
こういう話をすると「プロのアナウンサーなんだから、感情をまじえずに読め」とかいうバカモノが出てきそうだが、彼の絶句は、いまや一日中テレビやラジオを跳梁跋扈しているらしい各種「被災地の皆さん、がんばってくださーい」メッセージより、はるかにふかくぼくの心に届いた。

相馬アナウンサー、あんたやっぱりプロだよ。