【3/26】祝・就職

昨日の拙文に対しては、mythrimさんから意を尽くした&ユーモアを忘れないコメントを頂いた。ダシに使われた感があるのに、本当にありがたいことである。やっぱぼくは「ヘタレの二乗」なんだなあ、と感じる土曜日。


さて、たまには、心のビタミンとして明るい話題が必要である。


早尾貴紀くんから、東京経済大学経済学部に就職(専任講師)が決まったという電話が来た。早尾くんといえば、思想史畑では著名な、新進気鋭の研究者である。
ぼくは、仙台に来て以来、約15年間で大学院生(博士課程)を5人しかとっていない。担当科目名が(なぜか)「社会思想史」というマイナー科目なので、就職のことを考えると、積極的に採る気になれないというのが、その理由。あまりにも少ないので、以前このことを岩崎稔さんに話したら「マジ?」と聞き返されてしまったほどの人数ではある。そのなかで、早尾くんは、2番めの院生(博士課程)にあたる。一応形式上はぼくが「指導教官」(当時の呼称)だったが、はっきりいって彼の方が物知りだったし、本人もぼくのことを「指導教官」とは思ってなかったのか普通に「小田中さん」と呼んでたし、いろいろ教えてもらったし、ナイス(死語)な関係だった。
修士論文を『現代思想』に掲載してデビューし、博士論文も章ごとに分割して同誌に載せるという、院生当時からどう考えてもぼくより印税をかせいでいる、じゃなくてメジャーな存在だった。数年前には、博士論文を大幅加筆修正した大著『ユダヤイスラエルのあいだ』(青土社、2008)を刊行し、これまた話題となったのは、記憶に新しい。研究テーマがテーマだけに就職に苦労したが、独力でアカポスをゲットしたのだから、大したもんだ。


ちなみに、彼で、ぼくのところの院生(博士課程)は2勝目。勝ち越しまでもう一歩・・・がんばれ諸君(ちがうって)。


早尾くん、高く飛べ。これできみも、立派なヘタレ人文系インテリの仲間入りだ・・・なんて「上から目線」でいうと「もう入ってます。小田中さんより高く飛んでます」といわれそうだが。