モンペリエ滞在30日目

9月21日(水)
【追記】
アマルヴィの講演、早すぎてついていけなかった。あのペースで大学で授業しているんだろうか・・・ガックシ。
【本題】
今日、最後まで残っていた14箱を開け、これで予定していた資料270箱をすべてやっつけた。


バンザーイ。


ADHの開館が3.5日/週という過酷な条件のもと、よく頑張った、と、自分をほめてやりたい。明日と明後日は「落穂ひろい」に充てることができるので、これも有難いことである。結局ADHでは、2月を含めて合計500箱。ADCO(ディジョン)の900箱(!!)に比べれば、ちょっとはマシだった。
それにしても「3.5日/週」以外の日は何をしているのか、夜は何をしているのか、という疑問をもたれるかもしれない。

  • 昼に撮影した資料を読んで分析している・・・というのはウソで、あんな写真をノートPCで読む気はゼロ。目に悪すぎる。仙台に戻り、研究室のでかいディスプレイでエッチラオッチラ読むのである。
  • ひたすら寝ている・・・というのも、さすがにそれでは時間がもたないので(現地到着後しばらくは、じつは「ひたすら寝ている」で正しいのだが)あたっていない。

というわけで、数年前までは本を買って読みまくっていたが、ここのところは翻訳をすることが多い。もちろん出版先未定である(翻訳はまず訳稿を作り、それから版元にあたれ、というのは、たしか山形浩生さんの至言ではなかったか)。ちなみに去年夏のディジョンでは、宿のレセプションの手伝いをする(なんで?)かたわらモーリス・オランデール「歴史なき人種」を訳し、さいわい互さんに拾ってもらって『思想』に載った。今年春のモンペリエは、なぜかケバブ屋のウエィトレスの子に日本語を教える羽目になったり、宿が町外れでADH往復だけで一仕事という環境だったりしたので、翻訳はパスして読書にいそしんでいた。
さて今回はジュリアン・ヴァンサン「市民社会−−歴史と政治のあいだで」(同他編『市民社会』、レンヌ大学出版会、2011)に目を付けた。先日訳しおえたが、今回はどこが拾ってくださるだろうか・・・ワクワクドキドキである。
そのあとは、明日、震災復興支援団体「Solidarite Japon 34」主催で実施される講演会(場所はバー&開始は20時、というのが、フランスらしくてステキ)「われはいかに津波の危機をのりこえしか」(タイトルはウソ)の原稿を作成。これ(仏文)はいずれ同団体のホームページに掲載されると思うので、関心のある向きはチェックされたい。
このドラフトも書きおえたので、昨日からは、10月16日(日)に青学で開催される遅塚忠躬先生を偲ぶ会の報告ドラフトを書いている。遅塚先生はぼくの数少ない恩師のひとりなので、一周忌に際して開催される偲ぶ会をサボるわけにはゆかない・・・が、他のスピーカーが、長谷川貴彦&岸本美緒&三谷博&松浦義弘という豪華メンバーで、わしゃ何をしゃべればいいのだろうか。はるか異国の地モンペリエで途方にくれているところである。
ちなみに今日はクリスチャン・アマルヴィ(モンペリエ第3大学、近現代史)の講演会があるので、これから出かける予定。彼は最近『フランス人の英雄』(ラルース、2011)なるフランスの英雄信仰を取り上げた本を出版したばかりなので、楽しみ。モンペリエは各種講演会(ほとんどが市の主催で無料)が多いが、これは、実は大変すごいことである。