さすがフランス、さすがミディ。

ここのところしばらく仕事をしていたフランス・モンペリエはエロー県文書館ADHだが、3月に移転のため一時閉館となり、現在資料の移転作業が進められている。移転先は市北西部のモソン(Mosson)・・・というよりは通称パイヤード(la Paillade)のほうがとおりが良い地区に新設される、なんとなく無意味に巨大な文化複合施設PierreVive。


かつてアルジェリア独立に際して本国に引揚げてきた旧植民地在住フランス人(pieds noirs)とフランス支持派アルジェリア人(harkis)を受け入れるために市のはずれに速攻で造成されたパイヤードは、パリで言う「バンリュー(banlieu、日本語だと「郊外」)」と同じく、安普請の団地が立並び、色々な意味でイメージの良くない地区である。ちなみにモンペリエは、フランス本国でもっとも多数の旧植民地在住フランス人・フランス支持派アルジェリア人を受入れた町である。PierreViveは、そんなパイヤードのイメージアップ作戦の一環として建設された(と県庁は明言していないが、だれがどう見てもそうだろう、これ)。


さてADHは9月に開館予定だが、フランスにおいて「予定は未定」であり、まあ年内に開館されれば御の字ではなかろうか。そんなこともあって、今年の夏は日本で仕事をしているわけだが、先日ひさしぶりにADHのサイトを覗いて仰天。新閲覧室の開室時間が、

  • 火曜日13時から19時
  • 水曜日10時から19時
  • 木曜日13時から19時
  • 金曜日10時から19時

となっている。要するに、合計して週3日だけ開室というわけだ。いや、たしかに「ひとは生きるために働く」わけだが、しかし、これは、うーむ・・・さすがフランス、さすがミディ(南フランス)。

きみたち、海外から短期で来るしょぼい研究者の都合なんて考えてないだろ、まったく。