ジュール・フェリーくん、最近人気でっせ。

フランス第三共和制期の政治家で、いわゆる「初等教育三原則」すなわち「無償、義務、非宗教」にもとづく小学校制度の導入に尽力したことで知られるジュール・フェリーの演説集『ジュール・フェリーの演説と意見(Discours et opinions de Jules Ferry)』(全7巻、パリ、1893-8)を読んでいる。とにかく切羽詰まってるっちゅうかテンパってるっちゅうか本中華(古い)状態なので、偉大なる演説家フェリーには申訳ないほどの(速読というのも恥ずかしい)ななめ読み態勢。約600頁の一巻を基本一日でやっつけるという荒業で、これでいいのか、自分。
ちなみに、どうでもよい話だが、むかし日産から「レパード J・フェリー」という車が出ていて、ジュール・フェリーの名前が日本の車に付けられるとは!!、と衝撃を受けたことを記憶している……が、これは「祝日」を意味するフランス語「ジュール・フェリエ(jour férié)」の「ジュール」を「J」に略して「フェリエ」を「フェリー」に英語読みしたという不可解な営為の産物だということで、なんだそれ。
さて、この『演説と意見』、当然ながらたいへん高価なもので、図書館に購入してもらう際は依頼メールを送信する手が震えた(誇張あり)のだが、注文後、興味半分でアマゾンで検索してみて、仰天。

  • 最近復刊されているではないか!! 
  • それも一冊4000円程度、全7巻揃えても3万円強、旧版の価格と比較して、またも(別の意味で)手が震えてしまったではないか!! 
  • しかも、驚くべきことに複数の出版社から復刊されているではないか!!

今頃フェリーに人気が出るとは、

そりゃまた一体全体なにゆえ?

と疑問に感じていたのだが、どうやら版権が切れた書籍を片っ端からスキャン&書籍化(&おそらくオンデマンド印刷)して売りに出している出版社(複数)の仕業らしい。いろいろな本が安く入手できるようになったことは喜ぶべきだろうが、スキャニングのレベルが気になるぞ、おい。