夏来たりなば秋遠からじ

8月5日に梅雨が明け、8月7日に立秋になった仙台……って、つまり夏は2日間だけか。そして、秋といえば「経済史」である。
「秋といえば経済史」といっても諸賢には何のことかわからんと思うが、ぼくの勤務先では一年生対象にいくつか「入門」科目というのがあり、ファカルティが交代で担当している。ぼくは「経済史入門」の枠に入っているのだが、今年は5年ぶりに順番が回ってきて10月にスタートする、という次第である。
これまで何度か「歴史学方法論+経済史学史+大塚史学(!!)」みたいな枠組でやってきたが、そろそろ飽きてきたので、今年は内容を一新することにした。経済成長メカニズムの変化と諸経済システム間の移行について、とりあえずあれやこれやのモデルをロジカルにつないでみたら、こうなった……みたいな話をしてみたくなったのである。そんなわけで、開発経済学ミクロ経済学や経済政策など各種入門書を読みなおす毎日。このたびどうにかノートを作りおわり、今週末からの渡仏に間に合った。


ほっ。


ちなみに、最大の問題は、新古典派経済学の入門科目「経済学入門B」が同時進行する(春学期はマルクス派経済学の入門科目「経済学入門A」が開講された)ということで、新古典派経済学に関する受講生諸君の知識を試しながら=経済学入門Bの進度を確認しながら授業しなければならない、らしい。そんなこと出来るのか、理論経済学おちこぼれだったぼくに?
まぁ心配は10月にすればよいとして、そろそろフランス・モードに移行せねばなるまいて。
……というわけで、せっかくなので講義内容を張付けておこう。いやあ、こうやってみると、われながら苦労&努力してるなあ。エライ、エライ。

東北大学経済学部「経済史入門」

(2013年度秋学期)


(1)イントロダクション
■経済史学の概略
・「経済史学」の定義
・経済史学の歴史
・経済史学の方法


(2)経済成長の歴史的メカニズム
■無制限労働供給モデル
・非市場経済から市場経済
・無制限労働供給モデル
■ソロー・モデル
市場経済における経済成長メカニズム
・成長促進政策


(3)経済システムの歴史的展開
■採集経済と定住経済
・ノース・モデル
・共同体とコモンズの悲劇
■自営業
・主体均衡論
・自営業の行動パターン
■資本主義への分岐点
・資本主義農場制度と定額小作制度
・分益小作制度
・資本主義への分岐点
■中小規模企業
プライステイカーと完全競争市場
・中小規模企業の行動パターン
■独占企業
第二次産業革命
・独占企業の行動パターン