宗教と科学(タイトル大げさ)

フランスから戻って1週間、毎晩風呂のなかで寝落ちするアブナイ日々をすごしている。それにしても、これほどまでに時差ボケ解消に時間がかかるようになるとは……恐るべし、加齢。
ちなみに帰国の際には、さっそく成田で、ゲリラ豪雨==>大雷雨大会==>空港一時閉鎖==>当然飛行機遅延という「地球温暖化=日本熱帯(インド)化計画」の洗礼を受けた。こんな天候で、夏の東京で五輪ができるのだろうか……他人事ながら、若干心配である。
さて、昨日は仙台で日本脱カルト協会主催の公開講座「被災地とカルト」があり、カルトのお相手をしなければならない「学生支援担当」という職務柄、参考情報を求めて参加してきた。ちなみに、

  • 会場に着いたら、勤務先の学生支援担当事務部門の係長さん&職員さんが来ていて、わが勤務先のレベルの高さを再認識した。えらいぞ学生支援課、ちゃんと時間外勤務手当を請求なさってください。
  • 会場の準備で走り回っている初老の男性がいて、ご苦労様と思っていたら、開会のあいさつで「瀧本太郎です」と自己紹介なさって驚愕。彼が「あの」瀧本弁護士であったか!! 修羅場をくぐってきたとは思えない穏やかな佇まいには、感服した。ホンモノは違う、ということなのだろうか。

講座はトークが豪華4本立てだったが、科学ライターの松永和紀さんや「やや日刊カルト新聞」の主筆藤倉善郎さんもスピーカーというステキなラインナップ。

  • 松永さんのトークは「ニセ科学」をテーマに、放射線問題を中心としながら、リスクを科学的に考える必要を説くもの。放射線問題については、ぼくも自分たちにかかわることゆえ一時それなりに勉強したことがあり、理解しやすいものだった(ちなみに当時入手したシンチレータ[Horiba PA1000 Radi]は、今年、娘が夏休みに理科の自由研究の宿題をするのにも活躍した……役に立つなあ、高かったけど[遠い目])。「疑う」ことの必要性と「多様なメディアの存在」の重要性については、ホントにその通りだと同感。また「こういった科学的な問題の先に、今度は感情にかかわる広大な領域が広がっている」と指摘なさったのは、カルト問題にかかわらず様々な問題に妥当すると思う。だから難しい、ということなのだろう。
  • 藤倉さんのトークは、当然ながら、カルトを「イジル」ことによって対抗言説を紡ぎだすことの大切さを説くもの。「やや日」の愛読者として、藤倉さんとはどんなにおちゃらけたキャラクターなのだろうかと期待して出席したのだが、期待に反してマジメで、がっかりした……じゃなくて感心した。仕事柄「やや日」は欠かさず愛読し、参考にさせていただいております。

4時間の長丁場が終わり、しかし宗教も科学も、いろいろと難しいなあ……と当たり前すぎる感想をいだきながら自転車で帰宅した夕焼けの仙台であった。