マスコミ的な、あまりにもマスコミ的な。

【8/16機械スパムコメントが殺到するので、日付をかえてみました】
【8/8意味が通りやすいように、追記を下に移動しました】
【7/26本文】
(1)あっという間に2か月がたち、明日から1か月のフランス出張である。
この間なにをしていたのか。
顧みると、前半(6月)は各種債務の返済に勤しみ、後半は学内行政に走りまわっていた。
各種債務については、角松くんに納めなければならないやつだけが残ってしまったが、10月締切なので「帰国後に働きます、はい(希望的観測)」という約束で許してもらおう。
学内行政については、「学生支援担当総長特別補佐」という名前だけエラソーな立場上、勤務先にある学寮のひとつである明善寮の飲酒問題に対応していた。


(2)その明善寮の飲酒問題であるが、大体の経緯については、大学の公式見解が「明善寮のリニューアルについて」と題してアップされているので、大学の立場にバイアスがかかっているかもしれないことを念頭に置いたうえで、ご覧いただきたい。
「日本四大自治寮」のひとつといわれているらしい……うーむ知らなかった……明善寮は、学部1年生と2年生だけが入寮できるにもかかわらず、なぜか昔から「酒の明善」として知られていた。たとえば現時点で寮生の3/4以上は未成年なので、これはどう見ても未成年者飲酒禁止法違反の可能性大である。近年の社会の風潮の変化を反映して保護者各位からのクレームも増えてきたこともあり、大学としても数年前から色々と対策をとってきたのだが、万策尽きてお手上げとなり、今回の対応、すなわち寮生全員の一時退去となった。
公式見解には「全面禁酒を守った寮生諸君については、個別に面談を実施したうえ、本人の希望を尊重して本学の応急学生寄宿舎や他寮への一時転居を斡旋します」とあるが、ぼくは、他の2人の担当教員とともに、この面談を実施することになっ(てしまっ)た。ちなみにぼくの割り当ては、教員が二人で組んで面談することもあり、80人強。
引きが弱いなあ、自分。
面談の期間は今週の火曜日から金曜日、寮生諸君に一時転居をお願いし、転居先の希望を確認し、不満をぶつけてくる寮生諸君には理解をお願いし……という時間をすごし、ヘロヘロになりつつも、どうにか昨日夕方に終了。


(3)そんな面談三昧の日々のなか、数日前、地元紙『河北新報』の記者から、この問題に関する取材の依頼があった。依頼元は、同紙編集部の

記者。
立場上ぼくが対応を担当することになり、事態が平穏理に進むのに資することを期待しつつ、上記の公式見解をもとに、30分ほど説明をした。
その結果として昨日の同紙に掲載されたのがこちらの記事。上記大学の公式見解と比較すると、じつに興味深い。「一歩も引かない」とか「真っ向から反論する」とか「突っぱねる」とか、
あおっとんのか、

記者。


その後、今日になって、他のマスコミでも報道された(『産経新聞』、『朝日新聞』、『読売新聞』、NHK)が、こちらについては(ぼくは面談でドタバタしていたため、ぼくより偉い)学生支援担当副理事に担当してもらったので、残念ながら(?)ぼくの名前は出ていない。
ちなみに、このなかでもっともしっかり取材していたのは『朝日新聞』。おお、えらいぞ朝日。これからも購読つづけます。


……というわけで、夏のはじめに経験した、マスコミ的な、あまりにもマスコミ的な一幕。
それでもどうにかやることはやったので、明日から南フランスはモンペリエに行ってきます。地中海沿岸でバカンス……じゃなくて命の洗濯……じゃなくてリサーチだ!! イェーイ(死語)。


【7/26追記】
ちなみに明善寮の飲酒問題に関する今回の措置や、その後の経過そのものに立ち入るつもりはないのだが、一点だけ言うと、寮生諸君全員の退去に「一時」という形容詞が付されているところがミソ。このミソをけっこう丁寧に説明したのに、記事に書かなかった『河北新報』(その一方で、この点を明記しているのがNHK)。
一体なぜなのか、

記者。


【7/27追々記】
成田のラウンジでパリ行きのANA便を待っている。今春のANAダイヤ改正(ぼくにとっては改悪)により、5時間の待合わせ。ヒマなので朝っぱらから赤白のワインを飲んでヘベレケ状態となり、明善寮の寮生諸君にエラソーな説教を垂れる資格はないのではないかと個人的には感じているが、ま、いいか。ラウンジ空いてるし(違うって)。
さて、ぼくが『河北新報』の記事にムカついていることは容易に感得しうると思うが、その理由をもう一点。当該記事には寮委員長の氏名と年齢が明記されているが、その必要はあったのか? これにより、彼がメディア・スクラムの被害にあう可能性は考慮しなかったのか? この間飲酒問題の解決に全力を尽くしてきた彼の姿を思いおこすにつけ、そんな疑問が胸をよぎる。どーなんだ、

記者。
なお、ぼくは身近にマスコミ対策に一家言ある肉親がいることもあり、今回も「ゲラをチェック&必要ならば修正させることを求め、ダメならば取材拒否」と主張したのだが、組織の論理のなかでウヤムヤになってしまった。今後の教訓としたい。


【7/27追記の追記の追記】
現地時間19:30にパリはCDGに到着。件のダイヤ改正により、NH205は成田出発時刻とCDG到着時刻がともに2時間ほど遅くなり、そのせいで、CDGで最終のモンペリエ行きTGVに乗り継ぐことができなくなってしまった。しかたないので、CDG内にあるホテルで一泊し、明日の朝いちのTGVモンペリエに向かう。それにしても驚いたのは、NH205が空いていたこと。とくにビジネスやプレエコはガラガラ。CAさんに聞いたら、件のダイヤ改正で羽田・パリ便が飛びはじめたせいらしい。単純に便数が倍になったわけだし、とくにビジネスパーソンは羽田発着を選ぶだろうなあ。
さて、明善寮(報道)問題も飽きてきたので、オーラスとして、勤務先の学生新聞である『東北大学新聞』に掲載された記事をご覧いただければ、ぼくが言いたいことは大体わかるであらう。