モンペリエ散歩

平年ほど好天が続かないといわれている今夏のモンペリエだが、どう考えても熱帯化計画が進んでいるとしかいいようがない(<==陰謀説)日本に比べれば、まだマシだろう。とりわけ朝、太陽が昇る前後である7時ごろに散歩していると、すがすがしい空気を吸うことができる。
そんなわけで、毎朝、宿の近くのレ川(le Lez)のほとりを散歩しているが、トコトコ歩いていくと、15分ほどで、2011年に供用開始された市役所にたどりつく。



モンペリエ市のシンボルカラーである濃紺が印象的なこの建物、デザインは「かの」ジャン・ヌーヴェル(Jean Nouvel)。ヌーヴェルといえば、パリにあるアラブ世界研究所の設計で一躍スターダムに躍り出、日本でも電通ビルで名高いスター建築家である。
ちなみに、ぼくの宿がある駅裏の再開発地区アンティゴネ(Antigone)の総設計は、銀座資生堂ビルをデザインしたリカルド・ボフィル(Ricardo Bofill)。2012年に移転したエロー県文書館が入っている複合施設ピエールヴィーヴ(PierresVives)のデザイナーは、東京・新国立競技場の設計コンペに勝ったが、実現可能性をめぐって世間がかまびすしいことで知られるようになった、今を時めくザハ・ハディド(Zaha Hadid)。こういった人物を登用していることからも、モンペリエにおける都市計画の重要性が理解できる。
そんなステキな市役所だが、知人の市職員さんに聞いたら、大略「部屋が小さくて使いずらくてねぇ……廊下が暗くてすれ違うのも大変でねぇ……ロビーは立派なんだけどねぇ」。さすがは「デザイン優先、使い勝手は後回し」のフランスである。
明日は、日本では旧暦の盂蘭盆会の中日だが、フランスでは聖母被昇天祭で祝日。今回の滞仏も折り返し点を過ぎたか……まこと「Time Flies」である。