聖地巡礼

今日は、モンペリエから120キロほど内陸に入ったところにあるミヨー(Millau)に日帰りしてきた。バスで片道90分、アヴェロン(Aveyron)県の郡庁所在地であるミヨーは、はっきりいって単なる田舎町。そんなところに何をしに行ったのか。じつは、ミヨーには

世界一有名なマクドナルド

があるので、それを見にいったのである。



ミヨーの町はずれにあるこのマック、だれがどこからどうみても、ただのロードサイド型店舗にすぎないし、実際そうである……が、このミヨー店が建設途中だった1999年8月、農民運動家ジョゼ・ボヴェ(Jose Bove)率いる一団が店舗の破壊行動をおこなった。フランス、さらには世界(の一部)に広がる「対抗グローバル化(Alter-Globalization)」運動の引金となった、通称「ミヨーのマクドナルド打ちこわし事件」である。詳しくは同他『地球は売り物じゃない!』(新谷淳一訳、紀伊国屋書店、2001、原著2000)を参照されたい。
ボヴェは逮捕されて有罪が確定したが、その後は政界にのりだし、現在は欧州議会議員。マクドナルド・ミヨー店は、今では、ごらんのとおり(というか、写真に写っている以上に)大盛況。そう考えると、件の事件は単なる一つのエピソードにすぎなかったと思われるかもしれないが、この事件で問われた(問題は、食物関税をめぐる米仏対立など色々あるのだが、そのひとつである)「ぼくらはなにを食べているのか」という問題は、いまだに深く、重い。


ちなみにミヨーには、世界で一番美しい橋(のひとつ)といわれている「ミヨー橋(viaduc de Millau)」があるので、その写真も貼りつけておこう。普通のひとは、こっちを見学に行くわけである。



そんな「聖地巡礼」の日曜日。