モンペリエ市文書館ドタバタ記


【追記】
上の写真が、モンペリエ市文書館(本館、正式には「歴史部門」)が入居している建物。宿泊しているホテルから徒歩3分。立派だよなあ……でもメインの機能はモンペリエ市周辺広域自治体連合(通称Montpellier Mediterranee Metrople)立図書館で、文書館は単に間借りしているだけなのであった。
【本文】
当地に来てはやくも一週間がすぎたが、先週はひどかった。とにかく暑い。地中海沿岸が暑いのは当たり前だろうといわれるかもしれないが、それでも例年になく暑いので、地元の人々もふーふー言うほどだった。
そんななか、天気の話をしてもしかたないので、今回はしごとの話。
今回はモンペリエ市文書館で同市議会の議事録をチェックしている。同市については、1968年までは、市議会でなされた提案から、報告、質疑応答、議論に至るまですべてを網羅した『市広報(Bulletin municipal)』なる刊行物が出版されており、これをチェックすればすべて解決するというワンダフルな状態だったのだが、予算の関係で廃止され、これ以後は「市議会決議(Deliberations du Conseil Municipal)」通称DCMなる資料にとってかわられた……のだが、これが使えない。

  • 質疑応答や議論が載っていない。議事に関する提案と報告だけが掲載され、あとは「承認された」の一言だけで終わる。
  • 一冊あたりの情報量が少ない。大体10〜20冊のDCMが一年分となるが、これが困る。と・て・も・困る。というのは、一日あたりの資料請求量の上限(コータス)が決まっているからで、モンペリエ市文書館のコータスは、たしかオフィシャルには10件から15件(DCMの場合は一冊が一件)程度だったんじゃなかろうか。ぼくは、結構通っているので特別扱いしてもらっているが、それでも(バカンス中ということもあり)どうにか「一日に2年分」。特定のテーマを追っているので、2年分のDCMのチェックなんて、あっという間である。

しかも、残念なことに、今回のテーマは大体1960年からの半世紀を対象としているので、『市広報』よりはDCMがメインとなってしまうのであることよ。
そんなこんなで、ちょっとフラストレイティヴなリサーチが続いていたが、今日、近代部門の責任者であるクレマンス・セガラに「DCM、つまんないよね。質疑応答や討論が載ってないし」と愚痴ったら、彼女曰く「あれ? たしか『市議会決議議事録(Proces-Verbaux des Deliberations du Conseil Municipal)』通称PVDCMとかいう膨大な記録資料があって、それには質疑応答とかも載ってるはずだけど』だと!!!! 


うーむ、もっと早く知りたかった。


じつはPVDCM、インベントリーに載っていない(=十分に整理されていない)ので、職員さんに聞かなきゃ存在すらわからないのである。
要するに、DCMで市議会の大体のトレンドを確認し、知りたいテーマが論じられた日付を確認したうえで、その日のPVDCMをみればよい、という手順らしい。


うーむ、もっと早く知りたかった。


今回の滞在では、そこまでは行けそうもない。バカンス中で職員さんの人数もモチベーションも「△」だし。
これは、いずれまた来なきゃならないようだ。


今日の教訓:早めに聞くこと。餅は餅屋である。