来た、見た、負けた。


今回は2週間の滞在なので、唯一の貴重な日曜日。どこに出かけるか……と思案したあげく、日帰りできて、まだ訪問していないところとして、サント・マリー・ド・ラ・メール(Saintes-Maries-de-la-Mer)に出向くことにした。ロマ/ジタン/ジプシーの聖地として知られる同地は、アルルからバスで45分、すぐそこである……はずだった。
と・こ・ろ・が。
そもそもアルル=サント・マリー間のバスが少ない。しかたなく、5:30に宿を出て6:30モンペリエ発の各駅停車に乗り、7:50アルル発サント・マリー行きのバスに乗る。当然ながら(?)客はぼくひとり。8:40に着いたサント・マリーは思いのほか小さな町だったが、なんといっても有名な教会がある。
みよ、これが、街の入り口にそびえたつ、ハートがかわいいことで知られるカマルグ(サント・マリーがある、ローヌ川河口部に広がる湿原地帯)の十字架である。
それにしてもオフシーズンの週末の早朝だけあり、静かである。眠れる街をひとりさびしく急いだ……ら、教会は改修工事で閉まっていた。ガックリと肩を落とす自分。
しかたなく、折り返しの9:05発のアルル行きバスで帰る。なにせ、これを逃すと、次のバスは4時間後。折り返しということで、当然ながら行きとおなじ運転手なので、気まずく「教会が閉まってて(モゴモゴ)」と語るしかないではないか。
現地滞在時間25分、往復の所要時間は6時間。
まさに、来た、見た、負けた。
一体わたくしは何をしたかったのであらうか?