ひと段落。


今日、小田中直樹・帆刈浩之編『世界史/いま、ここから』(山川出版社、2017)が刊行された。
オーソドックスな通史の形態ではあるが、

  • ヒトとモノの移動、環境と科学技術、宗教、という3つのポイントに重点を置いて叙述するという潔さ(当社比)。
  • 19世紀までの東ユーラシア(帆刈浩之)、19世紀までの西ユーラシア(上野雅由樹)、20世紀全部(池田嘉郎)を、おのおの独りで担当するというムチャ振り(された方はたまらなかったであろう)。

といった点を特徴とする一冊である。ちなみにヨーロッパについては、古代(佐藤昇)、中世(千葉敏之)、近世・近代(小田中)の3人が分担執筆している。
もともとは高等学校世界史B教科書『新世界史』のスピンオフ企画にして、山川出版社の名物編集者・山岸美智子さんのご退職記念企画として始まったものだが、思いのほか時間がかかり、山岸さんのご退職に間に合わなかったのが心残りである。
でも、ぼく以外のみなさんが執筆した部分は面白いし、400字800枚という分量で2300円+税というお値打ち価格なので、ひとつよろしく。


そんなわけで、半年ほど続いたリハビリ期間もひと段落。今週から、とうとう現代フランス都市史研究に復帰した。奇跡的にゲットしたエロー県公共低廉家賃住宅局(Office Public des HLM du Departement de l'Herault [OPHLMDH]、のちにHerault Habitatと改称)の理事会議事録を読んでいると、あやしうこそものぐるほしけれ。